一定の周期で生理が来るけれど排卵ができていない場合のことをさします。
月経不順であることも多く月経周期が50日以上の月経では30%、月経周期が20日未満の月経では60%は無排卵月経であろうと言われています。正常な月経と発生の機序が違うので少量の出血がダラダラと続く状態になります。
無排卵月経の原因は?
ホルモン分泌の命令を下す視床下部や甲状腺機能の異常(ストレスによる影響を大きく受ける器官)、多嚢胞性卵巣症、高プロラクチン血症、痩せすぎ・太りすぎ、思春期・更年期のホルモンのアンバランスにより起こります。
エストロゲンの不足により排卵を起こすLHサージという働きが起きないためにプロゲステロンが分泌されず、排卵時にガクンと体温が下がらなかったり、高温期の体温があがらなかったりという現象が起こります。
病院ではどのような治療が行われるのでしょう?
排卵誘発剤(妊娠を希望の場合)やピルによる薬物療法が主に行われます。
更年期による生理的原因のもので深刻な症状がなければ経過観察をいう方法もあります。
鍼灸治療で出来ること
ストレスによるもの・エネルギー不足によるものなのかを細かく調べてそれぞれに対処していきます。
不妊治療の鍼灸とも通ずる部分が多く、子宮や卵巣の血流を上げる西洋医学的な方法も織り交ぜて施術いたします。
閉経が近くなると無排卵の周期が時々訪れるようになります。妊活・不妊治療中の方はとにかく卵巣に血液をしっかり届けて質のよう卵子を作り正しく排卵できること第一に考えてやっていきましょう。
更年期の色々な症状がつらい場合は、ホルモン分泌の減少を緩やかにして症状の緩和を図るのに鍼灸はとてもやさしい方法です。