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産後1か月、赤ちゃんを支える左肩・左腕の痛み|妊活期から通院されている43歳の症例

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産後

妊活鍼灸の時期から通院され、無事にご出産を迎えた43歳の方の産後の症例です。

出産から約1か月。

妊活中とは身体のお悩みも大きく変わり、今回は「左肩から左腕が痛い」とご相談いただきました。

腕を上げることはできますが、上げる動作で痛みがあります。

産後すぐだからこそ起こる、肩や腕への負担

生後1か月頃の赤ちゃんは、まだ首がすわっていません。

さらに、生まれて間もない時期は赤ちゃん自身も母乳を飲むことに慣れておらず、授乳中にうまく姿勢を保てなかったり、身体を反らせたりすることがあります。

首のすわっていない赤ちゃんが急に反ると、お母さんは落とさないように、とっさに腕や手で支えます。

お母さんも初めての赤ちゃんだから急な動作に冷や冷やしますよね。

赤ちゃん自身の身体がまだ不安定だからこそ、支える側のお母さんの

肩・腕・手首・背中・腰

には想像以上の負担がかかります。

今回も、こうした産後1か月ならではの身体の使い方が、左肩から腕への負担につながっていると考えました。

痛い左肩だけではなく、背中もしっかりゆるめます

授乳や抱っこでは、肩や腕だけを使っているわけではありません。

赤ちゃんを支えながら同じ姿勢を続けるため、背中や胸まわりも緊張しやすくなります。

そこで今回は、左肩・腕の状態を確認しながら、背中もしっかりとゆるめていきました。

産後の鍼灸では、痛みのある場所だけを見るのではなく、

「今、この方は毎日どんな姿勢で赤ちゃんを抱き、授乳しているのか」

まで考えることが大切です。

背中をゆるめることは、授乳期の身体を整える意味でも大切です

産後の施術では、授乳中であることも考えて身体全体を整えていきます。

母乳の分泌には「プロラクチン」、母乳を乳房から送り出す射乳反射には「オキシトシン」というホルモンが関わっています。

ただし、鍼灸をすれば母乳が必ず増える、背中をゆるめれば母乳が出る、ということではありません。

母乳の量や授乳のしやすさには、赤ちゃんの吸い方や授乳回数、お母さんの体調など、さまざまな要因が関係しています。

そのうえで私が産後の施術で大切にしているのは、肩や背中の強い緊張をゆるめ、少しでも楽な姿勢で授乳できる身体の状態をつくることです。

授乳そのものが身体的につらければ、それだけでもお母さんには大きな負担になります。

身体のつらさが少し軽くなり、授乳や抱っこをするときに余計な力が入りにくくなることは、産後のお母さんの休息や気持ちの余裕にもつながります。

妊活から出産、そして産後へ

妊活中は、採卵や移植、月経周期などに合わせて身体を整えてきました。

妊娠すると身体は大きく変化し、出産後には今度は授乳や抱っこによる新しい負担が始まります。

同じ方でも、ライフステージによって必要なケアは変わります。

今回のように、妊活中から身体をみせていただいていた方が出産を迎え、今度は「お母さんの身体」として産後のケアに来てくださることがあります。

妊娠することだけがゴールではありません。

出産を終え、その先には毎日の育児があります。

赤ちゃんのお世話をするお母さん自身の身体も、きちんとケアしていくこと。

それも妊活から女性の身体をみてきた鍼灸院として、大切にしていることのひとつです。

産後の肩・腕・手首・背中・腰などのつらさでお困りの方は、ご相談ください。

※症例は個人が特定されないよう配慮して掲載しています。施術による変化には個人差があります。また、母乳の分泌にはさまざまな要因が関係しており、鍼灸施術による母乳分泌量の増加を保証するものではありません。

この形なら、「妊活専門だから妊娠したら終わり」ではないことも自然に伝わります。

特に最後の「妊娠することだけがゴールではありません」は、普段の「産む・育てるところまで考える」という院の方針ともつながるので、この症例では残したい部分です。