不妊治療高温期のお悩み 子宮内膜が薄い 厚くなる方法は?

子宮内膜が薄いために移植が先送りになったり、AIH(人工授精)が中止になることがあります。
一般に、排卵直前の子宮内膜の厚さは8㎜必要とされています。
当院でも7.5㎜で一度見送り、7.8㎜で移植して妊娠、出産された患者さんがいます。
どうしても8㎜ないといけないわけではありませんが、それに近い厚さは必要だとされています。
子宮内膜が薄くある原因
- 黄体ホルモンの不足
- 過去の子宮手術(流産後の吸引カテーテル手術など)
- 子宮筋腫や子宮内膜症
- 子宮内の炎症
- 排卵誘発剤の長期服用
- 血流不足
- 卵子の成熟が未熟なまま早期排卵している
などが考えられます。
どうすれば内膜が厚くなるのか?
病院でできることとして
- G-CSF療法(胚移植の前に薬剤を子宮に注入する。内膜が厚くなる、着床率が上がる)
- PFC-FD療法(自己の血液から取り出した血小板から細胞増殖・修復作用のある因子を取り出して胚移植に子宮に注入する再生医療。融解胚移植でのみ行える)
などがあります。
それ以外でできることは
- ホルモンバランスを正常に保つために自律神経を整える。ストレスに対してのケアを行う。
- 血流をよくする。子宮に栄養を運んでくれる血液の量を増やす。
この2つは鍼灸の得意技です。
定期的に行うことで身体の機能をあげていきます。
自分でできることは?
- あたためる→血流アップ
- 軽い運動→血流アップ・体温アップ
- ストレスケア→血流ダウンの防止
- 睡眠→これに勝るものはなし!
です。
頑張りすぎる性質の方にこの「子宮内膜が薄い」の傾向が多くみられるような気がします。
交感神経がフル回転して身体が休めていないと感じます。
不妊治療が常に頭を占領している人は好きなことを好きなだけできる「自由時間」を意識して持つようにしてくださいね。
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不妊治療を経て40代で双子を出産しました。自身の経験により35歳以上からの妊活・不妊治療のサポートに力を入れています。
整骨院や高齢者施設、鍼灸院での臨床経験が12年ありますので妊活以外の症状の方も多くお越しいただいております。



