
2年前に来てくれた小学生の男の子が再びやって来てくれました。
2年前は両目が上を向いてしまい白目になってしまう症状。来院後良くなられたと言ってくださいました。
今回は目を大きく見開いてしまう症状。連続的に目の周りの筋肉が動くので「あたまがいたくなる。」と患者さんである男の子は言っていました。
どちらも自分の意志とは関係なく起こってしまうチックの症状です。
チックには大きく分けて
- 音声チック 咳払い、鼻や舌を鳴らす、叫ぶ、言葉を連発するなどの音声性の症状
- 運動チック 目をパチパチとまばたきする、目を見開く、白目になる、顔をしかめる、口をゆがめる・とがらせる、舌を突き出す、鼻をピクピクさせる、頭を振るといった動作性の症状
があります。
4,5歳くらいから発症し12歳くらいまで症状が出たり治ったりを繰り返し、自然と治る場合がほとんどです。割合としては男の子の方が多い傾向にありますが女の子のご来院も当院ではあります。
引き金になるのは緊張やストレスであることが多いのですが、自我が芽生えるにつれ、学校などで症状が出ることを自分で抑えようと頑張るので家にいる時の方が症状が目立つ子もいます。それは家の居心地が悪いのではなく、「ああ家では気にしなくていいんだ。」という安心で症状から解放されている状態なので家庭内にストレスがあると心配しないでください。
吃音に対しても同じようなことが言えますが、
軽度の場合は緊張をほぐして疲労を取り除く。
「チックの症状が出ているときの自分」に対して不安にならないように周りの人は照応を理解しいつも通り接して安心させる。
まずはこのようなところから改善を試みてください。こども向けのささない鍼、小児はりも有効な例があります。
こちらは小さいお子さんですがこんな感じで痛みがなく気持ちのよい施術です。
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