不妊治療のお薬を飲み始めて、あれ?なんだか?
体重が増えた?
浮腫が酷くなった気がする。
服がキツい。
気のせい?お薬で太るのかな?と思ったことはありませんか?
不妊治療で飲むお薬は主に女性ホルモンを補充するお薬です。
卵を育てて、排卵させて、着床・妊娠の維持をするために必要なお薬です。
主にエストロゲンとプロゲステロンというホルモンを補充します。
エストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンの働き
エストロゲンは記憶力・集中力・自律神経の働きを促します。
肌や髪に潤いを与えたり骨密度を保ち女性らしい体つきを作る働きがあります。
脂肪の燃焼を促す働きもあります。
子宮内膜を厚く成長させます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンの働き
プロゲステロンは体内の水分を保つ働きがあります。妊娠を維持するためには身体の中にたくさん水分を蓄えておく必要があるからです。
乳腺を発達させるため生理前や妊娠初期に胸が張るのもプロゲステロンによるものです。
体温を上げ、子宮内膜は分泌期に移行し着床・妊娠の準備をします。
プロゲステロンの分泌が盛んになると自律神経の働きは落ちます。そのため腸の運動が鈍くなり便秘が起こりやすくなります。皮脂の分泌は盛んになるのでニキビができやすくなります。
ホルモン剤を飲んでも太らなくするには
ホルモンの働きに逆らうより、味方につけて身体をよくしながら痩せる方法の方が上手くいきそうですね。
では生理周期に合わせたダイエット法をご提案します。
①月経期(生理開始から1週間)
この時期エストロゲン、プロゲステロンともに一定で変化もあまり多くありません。
しかし生理痛に悩まされたり何かと動きにくい時期でもあります。
この時期は身体を暖かくして穏やかに過ごしてください。夏でも冷たい飲食物は避けて過ごしましょう。
②卵胞期(低温期)
排卵日に向けてエストロゲンが増加して行く時期です。
この時期は身体が最も活動的になります。
筋トレをするならこの時期に。精神的にも記憶力・集中力や自律神経の働きが良くなることから仕事や勉強、遊びに大いに楽しめる時期でもあります。
身体や気持ちが安定しているので、それほど食欲と戦わずに済みますし、他のことに没頭できるパワーが十分あります。そして食べ過ぎても動いて痩せるのに最適な時期です。
ダイエットの頑張り期とも言える時期です。
③排卵期(排卵日前後3〜5日)
プロゲステロンの増加が始まる時期です。
婦人科系の不調を持っている人、不妊治療をやっている人以外は排卵日をあまり意識することがないでしょう。
人によってはホルモンの変化に敏感でイライラや不調がある時期でもあります。
まあこの辺りまでは元気です。
元気なうちは楽しみましょう、動きましょう。
④黄体期(高温期)
前半はエストロゲンが減少しプロゲステロンは大きく増加します。
プロゲステロンは中盤にピークを迎え後半はエストロゲンと共に大きく減少します。
この頃から身体の調子が思わしくなくなります。
身体を冷やさないように、運動はウォーキングやヨガ、ストレッチなど緩やかなものに変えていきましょう。
身体は水分を蓄えようとし、浮腫が目立つようになり、なんだか身体が重たく感じることもあります。
眠気もあるので忙しくせずゆったりと過ごしましょう。
イライラが起こりやすくもなります。
他の機能は落ちてくるのに、なぜか食欲だけは急上昇!
塩分や食べ過ぎに注意して、薬味や酢を使って気分をすっきりさせたり、小さな器を使って食べる量を山盛りに見せるなどして食欲を落ち着けましょう。
ホルモンの働きに合わせて
動ける時期は食べて動いて、動きにくい時期は食欲を落ち着かせてというように生理周期を繰り返していけばストレスも少なく痩せられます。
ホルモン剤を飲むとよりその働きがはっきり現れるのでどの時期でもその時の体調に適した運動を続けて行うようにしましょうね。
具体的に言うと低温期は思いっ切り動いてよし、高温期は体力温存です。
ホルモンの働きが強すぎて高温期に荒れまくる人、落ち込む人は宝塚山本のひろせはりきゅう院にきてください。
お力になります。