昨日は川西市平野の岡本寺(こうほんじ)にて市内黒川で助産院を営む島崎明代先生のお話を聞いてきました。
3年前女性専門の鍼灸院を開院したときに周りの助産院さんを調べていてしまざき助産院さんを知ったのですが土地勘がなく真冬だったため北部まで行く自信がありませんでした。それからはなんとなく気になったままでした。
女性のための鍼灸を続けていくうちに助産師さんとのつながりが増え、その度ごとに出産にまつわるいろんな思いが積み重なって来ています。
自分自身は産後の双子育児にバタバタで「お産」について深く考えることなく過ごして来ました。
しかし助産師さんと初めてしっかりお話しする機会あった時に「ああ、私は出産の時のことが相当根深く今に影響してるわ!!」と気づかせてもらいました。
昨日のお話ではお産について女性は
- しんぼうせな
- 我慢せな
- 頑張らな
という思いが強く働き、トラブルがあれば
- 私が悪い
- 私のせいで
と育児や次のお産にまで影響してしまうとありました。
これってなかなか自分では気づけないことですよね。
なぜそうなるのかなあと考えてみると
- お産のことを知らな過ぎる
- お産について受け身過ぎる
からなんじゃないかなあ。
今の時代、病院での出産が当たり前です。
子供を産んでも安心だという社会の力、産む力、生まれる力、育てる力、家族の力がどれも頼りなくなって来ています。
孤独な中あまり人に教わらず自分で情報を集めるケースも多くなっています。情報だけは昔より随分と手に入りやすいから。お節介を交わして自分が好きな方法を選択してしまう、でもそれが本当に自分に合った情報なんでしょうか?
それが大きな問題として自分を苦しめ出すのは産んでからの方が多いからなかなか自分でも気づけないんじゃないかと思うのです。たくさん情報を集めて、半ばお仕事のようにシステマチックに育児するとうまく行かなかった時に挫折します。育児なんて思うように行かないことばっかりだから。
自分の五感を使って本能で育児ができるようにと島崎先生はお話しされていました。
しまざき助産院さんは4月より産後ケアに特化した「しまざき産後の家」をオープンされるとの事。産後6ヶ月までのお母さんと赤ちゃんが利用できるところだそうです。
出産はその後の子育てを左右してしまうほど女性にとっての大きな出来事。妊娠から出産まで頼れる助産師さんがそばにいてくれたら本当に心強いですね。
今、川西市でMY助産師制度の実現に向けての働きかけが行われています。1人の担当助産師さんが妊娠時から出産・育児まで産科医・小児科医と連携し健診・出産に付き添ってくれるという大変心強い制度です。ニュージーランドなど他の国では既に多くの実績があります。これが実現すれば川西市は安心して産める、安心して育てられる、すくすくと元気な子供が育つよりよい街になっていくことでしょう。
多くの人に助産師さんという存在を知ってもらいたい、頼ってほしいと思っています。
何より私がお世話になりたかった。「助産師さんって病院以外で産む人がお世話になる人」っていう認識しかなかったのが悔やまれます。
私も自分の鍼灸というフィールドで安心して楽しく暮らせる社会づくりに貢献できることがあればやっていきたいと思います。