宝塚市妊活鍼灸院・阪急山本駅から徒歩4分

ひろせはりきゅう院

採卵前のご来院 「FSHが低すぎる」ことで起きる問題とは?



先日、採卵前のタイミングでご来院された患者さまのお話。

これまでの経緯をお伺いすると、AMH(抗ミュラー管ホルモン)が低く、採卵がなかなか上手くいかないため不妊治療が先に進まない状況が続いているとのこと。さらに検査を重ねる中で、FSH(卵胞刺激ホルモン)が低すぎることで卵が育たないという問題も明らかになってきました。

今は「あなたには合わない」と言われてきた排卵誘発剤に変えることで卵の成長が良くなることもわかってきた段階です。しかし通院中のクリニックでは同じ薬を使い続けるので、転院も視野に入れながら体質改善のサポートを求めて当院にお越しくださいました。

FSHが「高すぎる」「低すぎる」、どちらも問題になります

FSHという言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。一般的には「FSHが高い=卵巣機能の低下」というイメージが強いため、「FSHは低い方が良い」と思われがちです。

しかし実際には、FSHが低すぎるのもよくないのです。

FSHが高い場合は、卵巣にたくさん刺激を出しているのに反応が薄い、つまり卵巣機能が低下している可能性を示しています。

一方、FSHが低すぎる場合は、そもそも卵巣への指令が十分に出ていない、あるいはホルモン系全体に不調があることを意味します。その結果、卵胞が育たず排卵が起こらないという問題につながるのです。

つまり、バランスが大事なのです。「低すぎる」「高すぎる」はどちらも妊娠成立にとって不利な状態といえます。

FSHが低すぎると起こる5つの不都合

① 卵胞発育が遅くなる・排卵が起こらない

FSHが不足すると卵胞が十分に育たず、排卵まで到達できません。これは無排卵や稀発排卵につながります。

② 周期が極端に長くなる、または不規則になる

卵胞が育たないということは、周期がスタートできないということ。その結果、生理周期が長くなったり、生理が来なかったり、周期が不規則になったりします。

③ 採卵で成熟卵が取れにくい

体外受精を行う場合、卵巣刺激をしても反応が悪く、採卵数が少なかったり卵が成熟しにくかったりすることがあります。

④ エストロゲン不足による子宮内膜の薄さや頸管粘液の減少

FSHが低い → 卵胞が育たない → エストロゲンが出ない → 内膜が厚くならない、または精子を子宮へ誘導する頸管粘液が十分に分泌されないという連鎖が起きます。

⑤ 下垂体の機能低下やストレス性無月経の可能性

FSHが低いということは、単に数値が低いだけでなく、その背景に以下のような原因が隠れていることもあります。

  1. 過度のストレス 脳が疲弊してしまってるのでは?と思うので頭の回転率を下げるよう生活を断捨離してください。
  2. 低BMIや栄養不足 食事制限をし過ぎて逆に栄養が足りていないということはありませんか?
  3. 激しい運動 妊活のための運動は歩く程度の運動量です。
  4. 下垂体・視床下部の機能低下 上記の1~3が原因しているのかもしれません。

思い当たるなら生活全体をゆるめてください。
これって毎日の過ごし方なのです。
仕事や時間が、、、と言われる方がほとんどですが

今、妊娠をめざしてがんばっているということは
今、妊娠に近い段階にいるということです。

今妊娠したとして、あなたはこの生活で10カ月耐えられますか?

FSHが低い場合のアプローチ例

FSHが低い背景には様々な要因が考えられるため、アプローチもその原因に応じて変わってきます。以下は一般的な傾向の整理です。

ストレスや過労が背景にある場合は、自律神経を整えるために休息や睡眠の質を高めることが大切です。一旦仕事のセーブが必要です。

低栄養や低BMIが関わっている場合は、食事量や脂質を増やし、鉄分やタンパク質といった栄養素をしっかり摂ることが重要になります。お肉抜きは当院の考え方では✖です。

パソコン作業が多い方や夜勤がある方など、体内時計が乱れやすい生活をしている場合は、光や睡眠リズムを整えることが役立ちます。寝室の照明にタイマーをセットする、自動で開くカーテンを使うなど工夫をしましょう。ただこの方たちに言えることは仕事そのものの量を減らすことの方が効果的です。

下垂体そのものに問題がある場合は、まずは病院で相談をしてください。

鍼灸では、視床下部−下垂体−卵巣軸(HPO軸)を整え、排卵リズムの回復を目指すアプローチを行います。全体のバランスを整えることで、ホルモン分泌のリズムを取り戻していくことを目標としています。

女性の排卵、生理周期、妊娠の継続は、脳と卵巣が連携する「HPO軸」というシステムで管理されています。

HPO軸の仕組み

【視床下部 Hypothalamus】
        ↓
    GnRH 分泌
        ↓
【下垂体 Pituitary】
        ↓
   FSH・LH 分泌
        ↓
【卵巣 Ovary】
        ↓
エストロゲン・プロゲステロン産生
        ↓
    排卵・月経

当院での変化の事例

当院では、これまでにAMHの数値が上がった例が数例ありました。AMHは一般的に変動しにくいとされていますが、体質や生活習慣の改善、鍼灸治療による体調の変化によって、数値が動くケースも実際に経験しています。

FSHについてはこれまで低すぎるという方がおられず、高FSHが下がったという事例はあります。

もちろん、すべての方に同じ結果が出るわけではありませんが、身体を整えることで採卵の質や結果が変わる可能性は十分にあると考えています。

FSHの数値は、高すぎても低すぎても妊娠にとって望ましくない状態です。大切なのは、その背景にある原因を見つけ、全体のバランスを整えていくことです。

不妊治療がなかなか進まないと感じている方、検査結果に不安を抱えている方は、一度ご自身の身体の状態を見つめ直してみませんか。当院では、お一人おひとりの状況に合わせたサポートを心がけています。

気になる方はLINEでご相談ください。

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