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ひろせはりきゅう院

「のびおり」が少ししか伸びないけど大丈夫?~おりものと排卵の関係 福さん式の考え方~



排卵予測 おりものについて

施術中に「排卵日を調べるのに「のびおり」って言われてるけど、おりものが数cmしか伸びない…これって大丈夫なんでしょうか?」というご質問をいただきました。

妊活中は、身体のサインにとても敏感になりますよね。今回は、おりもの、とくに「のびおり」についてよくある疑問を解消しながら、「福さん式」についても少しご紹介します。


◆ のびおりとは?

「のびおり」とは、排卵期に見られる、透明で水っぽく、糸を引くように伸びるおりもののこと。これは、子宮頸管粘液が変化し、精子が子宮内へ到達しやすくなるために出るものです。なので普段のおりものとは違うものです。

ただし、「のびおり」の出方には個人差があります。

  • 1日だけ出る方
  • 5日ほど続く方
  • ほとんど感じられない方

そして、伸び方も人によって異なり、「5~10cm伸びる」と紹介されることもありますが、2〜3cm程度しか伸びなくても異常ではありません


◆ おりものの変化とタイミング

タイミングおりものの特徴
生理後少なくサラッとした白っぽいおりもの
排卵前~排卵期のびおり(卵白状)・透明・よく伸びる
排卵後白濁してベタつきが強くなる
生理前量が増え、クリーム状になることも

このように、おりものは女性ホルモンの影響を受けて日々変化しています。


◆ のびおり=排卵日ではない理由

のびおりが出る時期は排卵前後の可能性が高いですが、「のびおり=排卵日」ではないことを知っておいてください。

なぜなら…

  • 子宮の向きや形でおりものが外に出にくいことがある 出てくるのに時間がかかるので始まってすぐにはわからない
  • 排卵の2〜3日前からのびおりが出る人も多い
  • ストレスや体調でおりものの状態は変化する

つまり、おりものの観察だけで排卵日を特定するのは少し心許ないのです。


◆ 福さん式とは?

「福さん式」は、助産師の福さんが提唱した、自分の子宮口や頸管粘液を観察して排卵日を予測する方法です。

福さん式では、以下の変化を観察します。

  • 子宮口の高さ(低い/高い)
  • 子宮口の硬さ(硬い/柔らかい)
  • 子宮口の開き具合
  • 頸管粘液(おりもの)の量と性状

排卵が近づくと子宮口が柔らかくなり、少し開き、頸管粘液(のびおり)が増えてきます。

ただし、子宮口の観察には正しい方法と衛生管理が必要です。慣れるまで時間がかかるため、不安な方は他の方法と併用すると良いでしょう。
個人的には「ちょっと難しい方法」だなと感じます。目安の一つにとどめておいてください。


◆ 排卵日を知るためには複合的な視点を

のびおりや福さん式は、自分の身体に意識を向ける良いきっかけになりますが、排卵日を正確に予測するには他の要素との組み合わせが重要です。

それぞれの身体のサインを照らし合わせながら、自分に合った妊活スタイルを見つけていきましょう。


◆ 色やにおいの変化には注意を

通常のおりものは無臭〜酸っぱいにおいで、色も透明〜白っぽいのが一般的ですが、以下のような場合は婦人科での相談をおすすめします。

  • 黄緑っぽい、黄色い、茶色いおりもの
  • 血が混じる
  • 強いにおいや痛み・かゆみがある

妊活に取り組む前提として、婦人科的なトラブルがないかチェックしておくことも大切です。

水っぽいおりものが多い時は冷えが強い可能性があります。


◆ まとめ

  • 「のびおり」は排卵のサインのひとつだが、出かたや長さには個人差あり
  • 「のびおり=排卵日」とは限らず、他の情報と組み合わせることが大切
  • 福さん式では子宮口やおりものを観察して排卵日を見極める方法も ご参考に
  • 無理なく、自分に合った方法で身体のリズムを知っていきましょう
  • 基礎体温表におりもののや他の体調の変化を記しておくと周期に合わせた過ごしやすい生活パターンがわかります それだけでも基礎体温をつける価値は大きいです

妊活は「知ること」がとても大切。そして、「話せる場所」があることも大切です。

当院では、宝塚市山本で妊活中の不安やお悩みに寄り添いながら、身体のケアを行っています。気になることがあれば、どんな小さなことでもご相談くださいね。


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