
先天の精
先天の精とは親より受け継いだエネルギーのことである。命の根源になるもので、身体の器官・組織が構成しこれを成長させていく元になるもの。
先天の精は生まれた時から「腎」の中にあり、発育し成熟し、新たな命を誕生させる役割を持っている。
先天の精は後天の精によって補給され、生きている間に枯渇することはない。
この精が気に変化すると原気となり生活していく上での活力となる。
後天の精
後天の精は飲食によって脾・胃で作られる。
後天の精は生命活動に必要な営気・衛気・宗気・津液・血の素になる。
後天の精は先天の精を補給する。
先天の精・後天の精が充実していると
心身ともに充実し、活動的で免疫力もしっかりとしており怪我や病気になりにくく、治りやすい。
若さや食事・呼吸・運動がきちんとしていればよい。
加齢や過労、過房により精が不足すると身体は衰える。身体は冷えて抵抗力が弱くなり病気にかかりやすく、治りにくく、老化も早まる。
この二つの精を充実させるには上記の「若さ・食事・運動」があればよいのですが、ストレスと上手に付き合い気血の巡りをよくすることも大切である。