日曜日に日本小児はり学会主催の「発達障害の理解と小児はりの対応」の特別講習会に参加して来ました。
- 医師
- 児童発達支援・放課後等デイサービスの代表者
- 臨床心理士
- 鍼灸師
という現場で発達障害のお子さんたちのケアをされている先生方のお話でした。
実際に発達障害のお子さんに小児はりを使って皮膚感覚からのアプローチをすると、ざわざわと逆立っていた神経がクールダウンされ落ち着き、次の行動にもスムーズに切り替えができるようになるといった効果がみられるそうです。もちろん全てのお子さんにではありません。
触られるのが嫌いなお子さんたちが少しずつでも他の人間を受け入れられるようになったらいいな、不安な気持ちが少しでも満たされるようになればいいな。
直接的な身体への効果ではありませんが、現場では小児はりの先生や鍼の道具に興味が芽生え、紙を使って自分たちで道具を製作し、お友だちや先生に同じ事をやってあげようとする姿も見られるそうです。
これってすごい事なんです。自分を大事にできるようになり、相手を大事にできるようになることは対人関係が苦手な発達障害のお子さんにとって物凄い成長なんです。
家庭でできることと言えばとにかく愛情を注ぎ強い自尊心を育ててやることに尽きると言うのもいろんなところで言われていますが、今回の講演を聞いて今までそんな風に聞いて来たバラバラに集めたパズルのピースが全てパチっと繋がった気がしました。
この「愛情」というのもいろんな形があり実際どうするの?ということなんですが
2歳まではベタベタと可愛がり自尊心をしっかりと育ててやりその後自立できるようにすると良いのだそうです。
イマドキの環境だからこそ増えて来てるんじゃない?
という発達障害はその環境を変えることで改善できる希望もあるんではないでしょうか?
イマドキから離れたところにヒントがあるんじゃないかと思っています。
わざとらしい懐古主義ではなく、ずっと変わらないものの中にある気がします。
小児はりはずっと「変わらないもの」なのです。