
今まで敬遠していた小児のはり。
何故かというと
- うちのこどもが新生児の時過敏だったため触れられるのを嫌がった
- 自分はこどもに人気がないと思い込んでいた
- それをやる気持ち、時間、もろもろの余裕がなかった
などなどの理由です。
余裕がなかったというのは今も全然変わりはなくて、友人に勧められてもすぐにはいとは言えませんでした。
でも、気づいたのです。
小児はりって医療・鍼灸・人との接し方・鍼灸師としての生き方や院の在り方などなど、ものすごく色んな場面で「原点」なんです。
鍼の起源は元来こういうこと(小児はり)から始まったんだと気づきました。
小児はりの勉強を通して患者さんとの接し方、より優しく心地の良い鍼が打てるようになる技術、医療人としてのモラルやポリシーは向上していくと感じました。
子育てをするようになって今まで全く気にしたことのなかった(コラっ!)社会というものに意識を置くようになりました。
その中で自分に出来ること、自分をさしだせることを考える機会に恵まれました。
とりあえずしばらくは鍛錬。
出来るようになっても治療代をいただく形でやるかどうかはわかりません。
無料で来ていただくというのとは違い、必要な人に無償で届けたいと思っています。
自分の株をあげようとしているのではなくて、それをやっていくことで違う景色が絶対に見えてくるから、それにワクワクするのです。
先日長女がだしぬけに「おかあさん、チョンチョン(小児ばり)してほしい。」と言い出し、自分で鍼のある部屋に向かっていきました。
私の仕事に対してこどもたちに理解をしてもらえる良い機会だなと感じました。
そしてこどもたちも喜び、お返しに私にも同じように鍼をしてくれます。
躊躇せずに進んでみようと思います。