晩婚化、女性の社会進出により、妊活を始める年齢が高齢化して来ています。
また数年以上夫婦として過ごしているのになかなか授からず、病院へ行く決心をして不妊治療を始められる方も昔と変わらずおられます。
妊活しよう!と決心しても一体何をすればよいのか最初からよくわかっている人は少ないと思います。
友達同士でも話しにくい、聞きにくい内容です。
川西市(2019年、宝塚山本に移転しました)のひろせはりきゅう院は35歳からの妊活のサポートに特に力を入れています。
現在ご来院いただいている患者さんに多い妊活のケースをご説明いたします。
35歳からの妊活は
婦人科を受診すると、タイミング法(排卵日を調べて性交渉をもつ日を指導します)→人工授精(AIH)→体外受精・顕微授精というように不妊の原因を探しながら進めていきます。
1つ上の段階に進むことをステップアップといいます。
35歳以上という年齢では、卵子の質を考えて妊娠が難しくならないうちに最終段階の体外受精・顕微授精に受けられるよう配慮してタイミング、人工授精からステップアップをします。
卵管が閉塞しているなど明らかに自然妊娠が難しいとわかっている場合は体外受精・顕微授精を早いうちから始めます。
タイミング法と人工授精の妊娠は確率にすると極端に変わりはありませんが、
- 女性の頚管粘液が少ない場合
- 男性の機能障害
- 子宮に精子が入っていけない
などの理由があれば人工授精はかなり有効です。
人工授精の費用は病院によって違いますがおおよそ1〜3万円くらいです。
医師との相談でそれでもなかなか授からない場合は体外受精・顕微授精に進みます。
体外受精は卵子と精子を体の外で受精させて子宮に戻す方法です。卵管に機能不全があったり、女性が抗精子抗体を持っていることで受精が難しかったり、ピックアップ障害といって排卵した卵子を卵管へとピックアップ出来なかったりする場合に行われます。
顕微授精は体外受精で精子が卵子の中に入り込めない(精子の運動率が低い、数が少ない)場合に人工的に卵子に精子を注入する方法です。体外受精でも受精がうまく行えない場合に適応されます。
費用は病院により違いが大きく顕微授精はさらに高度な技術が必要となるのでかなりの高額になります。
40歳以上の妊活は
個人差があるとはいえ妊娠できる年齢のリミットがあるため、一通りの検査をしながら人工授精・体外受精・顕微授精へとステップアップも早く進むことが多いです。
いざ体外・顕微授精にステップアップ!
と夫婦で相談して決められても、そのための転院先を探すのに時間がかかったり、カウンセリングを受けたり、採卵結果が思わしくなかったりということもあり、すぐ移植できるとは限りません。結局期待していた時期から数周期後にやっと移植というパターンも実際多くみられます。
また現在不妊治療クリニックの多くは患者さんが飽和状態にあり、数か月先でないと予約が取れない病院もあります。
不妊治療で1番重視されるのが「卵子の質」です。
鍼灸治療では皮膚や筋肉を刺激することで卵巣内の血流を良好にし、卵子にしっかりと栄養を与えることが出来ます。また自律神経の調整を行いホルモンのバランスを整えてくれます。質の良い卵子を作ったり着床・妊娠維持にに必要な子宮内膜を厚くするための女性ホルモンの放出もしっかりと行えるようになります。
質の良い卵子を作り排卵するまでには3周期以上かかります。
もし人工授精や体外受精へのステップアップを考えているのなら、それに先立って妊活に鍼灸を取り入れることをお勧めします。
もちろん、タイミング法にも効果的です。
子供を諦めたくないなあと思っているなら鍼灸から始めてみませんか?