先週の土曜日に来られた高3の患者さん。
次の土曜日の来院で「木曜日まで毎日起きられたんです!」と言ってくださいました。
効果が出るのが早い人、遅い人、鍼灸の効果には個人差がありますがたいてい起立性調節障害は長丁場であることが多いので驚きとともにとてもうれししかったです。
鍼灸で行うのは自律神経(ホルモンバランス)の調節です。
人間の身体にはホメオスタシスといって身体の状態を常に一定に保とうとする働きがあります。
鍼灸はその働きをサポートする力があります。
患者さんご本人の気持ちの力も手伝ってくれたような気がします。ただ、この病気は本人の気持ち次第ではどうにもならないもどかしさやストレスがあります。そうなってしまった、治らないのはご本人のやる気のなさとは無関係です。
何人も起立性調節障害の患者さんをみさせていただいて、色々勉強になりました。辛い思いをしている方々のお力になれるよう勉強を生かして、さらにもっと勉強して取り組んでいきたいです。
追記:次の一週間は起きられなかった日が1日だけだったそうです。通信制の学校に通われているので現在毎日登校しなくてはいけないわけではないのですが、登校となると都市部まで行かなくてはならないのでどっと疲れてしまうんだそうです。
ご本人と相談して通院ペースを調節していく予定です。