ひろせはりきゅう院の小児はりを受けにくるお子さんはチックの症状や吃音の子が多いです。
この2つが起こる原因をよく連れて来てくれたママに聞かれます。
何が原因でチックが起こるのですか?
脳の神経伝達物質が未熟なために(成長段階であることを含む)運動のコントロールが効かないと現時点では言われていますが、まだ解明されていないことも多くはっきりとはお答えできずにいます。
ではどうして鍼で良くなるのですか?
・発症する原因はわからなくても発症するきっかけは疲れやストレスであることが多いので鍼でそれを取り除くアプローチができるからです。
・身体はいうことを聞かず絶えず動き続けたり、動かそうにも動かなかったり(発声)で症状によって出る疲れにも効果的です。
・疲れが蓄積して再発する前に予防ができるからです。
再発はこどもにとっても親にとってもショックな出来事です。治ったと思っていたのに。もう治らないの?という感情に陥ってしまうからです。
症状からの疲れはやがては癒えますが、「発症している状態」からくるストレスは辛いものであり、「再発したら」というストレスも発症しておらず健やかな状態であるのに楽しく過ごせる時間を侵食してしまいます。
必ず再発するものではないけれど、怖い怖いと感じながら元気な時を過ごさなくても済むよう、特にしんどくなくても小児はりは受けられます。
「チックになっても大丈夫。」とお子さんが思えたらいいな。
我慢強くなるということではなく、安心してそれを周りが受け入れてくれる環境が家の中でも外でも整っていればいいなと思っています。
とりわけ家で症状が目立つというのは家では制御しなくて済むからお子さんが安心して過ごせているという証拠でもあります。
親子心から「何かしてあげなきゃ。」「私が守ってあげなきゃ。」は当たり前にある感情ですが、客観性を失ってしまうとお子さんの症状に強くフォーカスが当たりすぎて帰って症状を長引かせてしまいます。
だから症状は専門家に任せて、家では心地の良い環境を整えてあげてください。