ひろせはりきゅう院の妊活鍼灸を受けにきてくれる患者さんのお悩みで最も多いのが「冷え」。
触ってみると氷のように冷たい足はお灸をしても温度を全く感じられないと言われます。
脈を見るときに触る手も冷たくてむくみが見られることも。
東洋医学(漢方)でみる冷えのタイプ3つ
瘀血(おけつ)
身体の中で血液が滞り、全身に巡らない状態。
- 冷えのぼせ・手足の冷え
- 肩こり・頭痛
- しみ、そばかす、あざ、くすみ、クマができやすい
- 顔色は赤黒い
などの症状があります。
血虚(けっきょ)
血が足りない状態。血が足りないので身体に栄養が届いていない状態。
- 爪がもろい
- 髪の毛が抜ける
- めまい、立ちくらみ
- 目のかすみ
- 顔色が悪い、肌に艶がない、乾燥肌
- 不眠、睡眠の質が悪い
などの症状があります。
気逆(きぎゃく)
気は上に上がる性質があるので上半身の症状が出やすくなります。
- イライラしやすい
- 悪心、嘔吐、ゲップ、しゃっくり
- 緊張しやすい
- そわそわして落ち着かない、眠れない
などの症状があります。
血が行き渡らない、足りない、上半身に上がってしまうのが冷え。その状態だと下半身にある卵巣や子宮に届く血液は少なくなる。
だから妊活・不妊治療では冷えないように、血の巡りが良くなるようにするのことが重要です。
当院では三陰交(さんいんこう)というツボへのお灸を指導させていただいています。
お灸は据えた場所に温熱刺激で血液を集める働きがあります。それを習慣的に行えば末端である足の血液循環が良くなります。
末端の血流が増えると心臓に戻っていく血液が増えます。
心臓に戻る血液が増えると心臓から押し出される血液も増えるんです。
だから全身に巡る血液量も増えるんです。
他にも三陰交にはエストラジオールやプロゲステロンの過不足を調整してくれる働きがあります。
鍼灸が妊活・不妊治療に取り入れられているのはこういう理由があるからなんです。
冷えを改善し、ホルモンのバランスを整えてくれる鍼灸。
他にも妊活・不妊治療にいいことがたくさんありますよ。