
今まで気にしていなかったけど妊活を始めてから「排卵日」を意識して過ごすようになったので「排卵痛」を感じるようになったという人は当院の患者さんでも少なくありません。
先日は「お腹に痛みを感じて婦人科に行ったら排卵痛だった。今まで生理が不順だったけど鍼灸を受けてから周期も整って、自分で排卵まで気づけてうれしい。」と患者さんから言っていただきました。
ではこの排卵痛、なぜ起こる?いつ起こる?
排卵痛は、排卵日の前日・当日・翌日の3日間である「排卵期」に、卵巣付近に感じる痛みのことを言います。おおよそ生理が順調な人は生理が始まってから2週間前後に排卵痛が起こります。
痛みの有無・痛みの程度には個人差があり何も感じない人もあればうずくまるほどの痛みやお腹の張り、胃腸の不調を感じる人もあります。
排卵前に感じる痛みは?
卵巣の腫れによるものと考えられます。卵巣内にある卵胞が排卵に向けて大きくなり、卵巣が腫れたような状態になるため、排卵が近づくにつれ下腹部に痛みが生じます。
排卵時の痛み
大きくなった卵胞の中から成熟した卵子が突き破って排出されるときに痛みを感じる人もいます。
排卵後の痛み
排卵後、卵巣からわずかに血や卵胞液が出ることがあり、それが腹膜を刺激すると痛みが生じます。腹膜は大変敏感にできているので血や卵胞液が少量であっても軽い痛みを生じます。また、排卵直後はまだ卵巣が腫れた状態であれば痛みはこの時点でも続いています。
気を付けたいのは
卵巣付近には子宮・腸などの他の臓器があり排卵痛だと思い込んでいたものが他の病気であることも考えられるので生理痛ではない気になるほどの痛みがある場合は一度病院で受診してください。
下腹部の痛みにだけでなく腰痛や頭痛やお腹の調子が悪くなるといった症状が出ることもあります。ホルモンの働きが変化する時期なので体調も変わります。
この排卵痛がある時が妊娠しやすい?
女性の受精可能は期間は排卵後6~8時間くらい
精子が子宮内にたどり着き受精可能な状態に変化するまでに5~6時間、精子の寿命は2~3日
なので
排卵とほぼ同時かその前の2~3日が妊娠の可能性が高いタイミングと考えられます。
と、いうことは上にあげた3つの痛みのうちの排卵後に感じる排卵痛が起こった時は、もう「時すでに。。。」なのです。
どの痛みかを自分で知ることは難しいですよね。
なので妊娠したいと思っている場合は病院で卵胞チェックを受けながら「排卵日」を特定出来るようにするのが早道です。
ここが間違っていると毎回の生理に落ち込む日々が続きます。
妊活のストレス、出来るだけ少なくして頑張りましょうね。