妊活をしている患者さんから「甲状腺の検査数値が良くなかった。」という話を先月と今月沢山聞きました。予備軍と言われた方や結構深刻な数値が出てしまった方など色々ですが、意外と多いなという印象をもちました。
甲状腺は喉にある臓器で身体の成長や代謝に関わりの深いホルモンを産生しています。不足すると
- 太りやすい
- 低体温
- 疲れやすい
- 浮腫む
- 眠気
- 抜け毛
- 寒がり
- 声がかすれる
などなどの変化がありますがこの変化、病気なのかどうかはっきりしないものばかりですよね。しかし排卵が上手く起こらなかったり、黄体ホルモンがしっかりと産生されなかったりと不妊の原因になり、妊娠後も流産や早産(低体重児や常位胎盤早期剝離)、妊娠性高血圧症などの確率が上がります。
病院検査による早期発見、妊娠中のフォローも必要な病気です。
鍼灸は全身治療を行い、自分の身体の力で免疫や自律神経のバランスを正常に戻す作用があります。病名を言われなくても問診によって諸症状の対処をして、局所の治療を行うことで快方に向かうことを目指します。
ここでやはり重要なのがご自身の体調の把握と鍼灸院側の聞き取りです。不妊治療と関係ないかも?と思うかもしれませんがどんな不調も迷わずお話しくださいね。