不妊と子宮内フローラとの関係
膣・子宮内の細菌の集団のことを子宮内フローラと呼びます。
不妊治療では子宮内の細菌に関係した検査や治療があります。
なかなか着床しない人、初期流産・不育症に悩む人の中には子宮内の環境が悪く子宮内膜炎を起こしている可能性があります。
子宮内膜炎は不妊・着床不全・習慣性流産の原因となります。
と、いうのも質の良い卵子ができても、うまく受精してよい胚盤胞になっても、子宮内膜炎があっては妊娠・出産に到達しないというとても残念なことになってしまいます。
そんな疑いのある人が受けるEMMA(エマ)、ALICE(アリス)という2つの検査があります。
どちらも高温期(月経15~25日目)に子宮内膜の一部をとって検査をします。検査の結果は3週間ほどです。その周期の妊活はお休み周期となります。
子宮内に内膜炎を起こす細菌があるかどうかを調べるのがALICE、子宮内の善玉菌であるラクトバチルス菌と悪玉菌のバランスを調べるのがEMMA検査です。
詳しくはこちらを参考にしてください。
動画でみるとわかりやすい!
検査会社のHPより
ラクトバチルス菌には不妊や流産を起こす悪玉菌を抑えてくれる役割があります。
研究により鉄と一緒に摂ると生理痛を抑えてくれる役割もあります。
こちらの実験では高温期10日目から生理開始の4日後までの服用とあります。
ラクトフェリンを摂るとラクトバチルス菌が増えます。ラクトフェリンをサプリなどで飲んで腸内のラクトバチルス菌を増やすと膣内・子宮内にもこの菌が増えていくそうです。
じゃあ、ヨーグルトを食べよう!と思うところですが、ラクトバチルス菌は熱と酸に弱いので胃酸でダメになってしまいます。
腸まで届くよう加工されたサプリメントでしか補えないとのこと。
子宮内フローラを整えるために腸活をして腸内フローラを整えよう!
ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌や乳酸菌は生きたまま腸まで届けるとなると届かなくはない、しかし非常に微量であるそうです。
だからサプリに頼る方が良いのですが、乳酸菌は死んでしまっても生きている乳酸菌のえさになり、ビフィズス菌を増やす手助けをしてくれます。微量しか届かないビフィズス菌も乳酸菌の助けを借りて増えていけるんです。
何だか話が複雑になってきましたね。。
子宮内膜炎とは無縁の人にも腸活は重要!
不妊治療で鍼灸ができることと言えば
狙った臓器「子宮」「卵巣」に豊富な「栄養」を含んだ血液を届けること
です。しかしその「栄養」は鍼灸師の力では与えられません。
当たり前だけど患者さん本人の口からとってもらう以外仕方ありません。
自律神経の流れを良くして内臓の働きを高めることはできますが、食べてもらわないとそれも叶いません。
だから鍼灸を使って届けるための栄養をしっかり摂ってください。
それと血液になる前の栄養を吸収するために腸の働きをよくすることが重要です。
発酵食品などで腸活してくださいね。
ひろせはりきゅう院のご近所さんの八百屋さんogacroさん
など京阪神の美味しい物を売っている食べ物屋さんがたくさん載っていますよ。
鍼灸と子宮内フローラ、血液の乗せて届けるための栄養、これらを一緒に頑張るために食を意識してくださいね。