
先日、日本の鍼灸を学んでいるスペインの鍼灸師さんが当院を訪ねてくださいました。この出会いから、改めて妊活における本質的な大切さを実感したので、皆さまにもシェアさせていただきます。
スペインと日本、不妊治療で繋がる縁
患者さんたちの中には着床前診断などで、スペインのバレンシアにあるアイジェノミクス社(Igenomix)の検査技術にお世話になっている方も多いと思います。
アイジェノミクス社は着床前遺伝子検査のパイオニアとして世界的に有名な企業。スペインは不妊治療の分野で非常に先進的な国なのです。
スペインの不妊治療事情
スペインは欧州における不妊治療の中心地とも言われています:
- 卵子提供プログラムが充実:法的にも整備され、ドナーシステムが確立
- 技術レベルが高い:着床前診断(PGT-A)など最先端技術の導入
- 国際的な患者受け入れ:欧州各国から患者が集まる「fertility tourism」の拠点
イタリアやドイツなどはカトリックの影響やナチス時代の優生思想への反省という歴史的背景から不妊治療に関してかなり厳格です。
凍結保存やPGT-A検査が受けられない、スペインでは匿名での卵子提供が受けられるという理由から近隣国のスペインへ自国で受けられない治療を求めて訪れる人も多いのだそうです。 - 費用対効果:他の欧州諸国に比べて比較的リーズナブル
- 法整備が進んでいる:同性カップルやシングルマザーも治療を受けられる
意気投合した結論
技術的な話から始まった会話は、最終的に同じ結論に辿り着きました
「どんなに医療技術が進んでも、土台となる身体が整っていなければ妊娠は難しい」
「時間的な余裕が、精神的な余裕を生む。そして精神的余裕が身体を整える」
彼女の治療原則を聞くと
- 身体のバランスを整えること
- ストレスを減らすこと
- 生活のリズムを整えること
これらの基本が何より大切だと考えていました。
「急がば回れ」は世界共通
「早く結果を出したい」という焦りは、妊活中の誰もが感じることです。
でも、急いで高度な治療を繰り返すより、まず身体を整える時間を持つこと。それが結果的に妊娠への近道になる—これは日本でもスペインでも同じなのだと、改めて確信しました。
医療技術と東洋医学の融合
スペインのアイジェノミクス社の検査技術と、日本の鍼灸。
一見、まったく違うアプローチですが、どちらも「妊娠を望む方を支える」という目的は同じです。
科学的な検査で身体の状態を正確に把握しながら、鍼灸で身体を整えていく。この両輪があってこそ、より確実な妊活ができるのではないでしょうか。
最後に
世界中どこでも、妊活において本当に大切なのは「身体を大事にすること」「焦らず自分のペースで進むこと」。
スペインの鍼灸師さんとの会話を通じて、この普遍的な「こどもを授かることへの基本のキ」を再確認できました。
当院でも、日々アップデートされる西洋医学的な鍼灸と伝統的な鍼灸を組み合わせながら、皆さまの妊活をサポートしてまいります。
丁寧に、身体を整えていきましょう。
妊活でお悩みの方、体外受精の結果が思わしくない方、お気軽にご相談ください。
この度スペインから来てくれたのはマルガリータさんという女性の鍼灸師さんです。
マルガリータさんはスペインで鍼灸学校に行き、スペインで活躍していますがイタリア人です。
イタリアでは医師しか鍼灸施術を行うことができないとのこと。
自国でできないことを違う国で学び、ルールを守って違う国で働く。
相当な覚悟が必要です。
世界では筋・神経などの解剖学的な鍼灸の他に一番普及しているのがTCM(Traditional Chinese Medicine)という中医学が王道と言っても良いほど普及しています。
日本の鍼灸を学んでいる人は実はかなりの少数派です。
私は日本でしか学んでいませんが、今他の国でどんな鍼灸が行われているのか調べています。
日本の鍼灸は本当に優しい施術ということが学べば学ぶほどわかってきます。
中医学のように全統一・マニュアル化されていないため同じ流派と言えど施術者によってかなり技術の違いがあります。
正直教えるのも教わるのも難しい。
受け手の患者さんからしたら選ぶのも難しいと思います。
日本で鍼灸が受けられて、その中で合う鍼灸院を見つけられたらめちゃくちゃラッキーだと思います。
だから日本の鍼灸がもっともっと世界に広がってほしいです。




