
「AMHが低いと言われて、ショックを受けています…」 「卵巣年齢が実年齢より高いと言われて、もう妊娠できないのかと不安です」
AMH(抗ミュラー管ホルモン)の数値が低いと告げられるのは、本当に辛いですよね。 でも、AMHが低い=妊娠できないわけではありません。
この記事では、不妊鍼灸18年の経験から、AMHが低い方へのアドバイスと、鍼灸でできることをお伝えします。
この記事でわかること:
- AMHとは何か、数値の見方
- AMHが低くても妊娠できる理由
- 鍼灸で卵巣機能を高める方法
- 日常生活でできる卵巣ケア
AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは?
AMHの基本知識
AMH(Anti-Müllerian Hormone)=抗ミュラー管ホルモン
発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣にどれくらい卵子が残っているかを推測する検査です。
別名「卵巣予備能検査」「卵巣年齢検査」とも呼ばれます。閉経までのリミットがあとどれくらいあるかの予測をします。
AMHの数値の目安
| 年齢 | AMHの目安(ng/ml) |
|---|---|
| 20代 | 4.0〜7.0 |
| 30代前半 | 2.5〜5.5 |
| 30代後半 | 1.5〜4.0 |
| 40代前半 | 0.5〜2.5 |
| 40代後半 | 0.1〜1.0 |
※個人差が大きいため、あくまで目安です。
AMH検査でわかること・わからないこと
AMHでわかること:
- 卵巣に残っている卵子のおおよその数(卵巣予備能)
- 体外受精での採卵数の予測
- 閉経までの期間の推測
AMHでわからないこと:
- 卵子の質 ← これが最も重要!
- 妊娠できるかどうか
- 今すぐ治療が必要かどうか
つまり、AMHが低い=妊娠できないではありません。
卵子は「数」より「質」が大切です。 AMHが低くても、質の良い卵子が1つあれば妊娠は可能です。
AMHが低いと言われた私の体験
私自身も30代後半で婦人科に通い始め、半年ほどでAMH検査を受けました。
結果:AMH 1.6 ng/ml
先生からは「年相応やね」と言われちょっと安心したのもつかの間、「今の年相応やから頑張らなあかんねんで。」と言われました。
当時の治療は:
- 最初のクリニックでは「急いで治療を進めましょう」と言われる
- 転院後のクリニックでは、ゆっくりペースで治療
- 転院後1年ほどで妊娠(人工授精)
どちらの先生も良い先生でしたが、後のクリニックの方が私の性格に合っていました。
この経験から、AMHが低くても妊娠できること、そして自分に合ったペースで治療することの大切さを実感しました。
AMHが低い原因
AMHが低くなる原因は様々です。
1. 加齢
年齢とともに卵巣予備能は自然に低下します。
2. 卵巣手術の既往
卵巣嚢腫の手術などで卵巣組織が減少すると、AMHが低くなります。
3. 早発卵巣不全(POI)
40歳未満で卵巣機能が低下する状態。
4. 体質・遺伝
生まれつき卵子の数が少ない場合もあります。
5. 生活習慣
- 喫煙
- 過度なストレス
- 睡眠不足
- 栄養不足
これらが卵巣機能に影響することがあります。
AMHが低くても妊娠できる理由
重要なのは「卵子の質」
体外受精の成功率を左右するのは、卵子の数ではなく卵子の質です。
- AMHが高くても卵子の質が悪ければ妊娠しにくい
- AMHが低くても質の良い卵子があれば妊娠できる
自然妊娠も十分可能
AMHが低くても、排卵していれば自然妊娠のチャンスはあります。
当院の患者さんの例:
- AMH 0.8、体外受精で妊娠された36歳の方
- AMH 1.2で体外受精1回目で妊娠された38歳の方
- AMH 0.5で採卵→良好胚盤胞→妊娠された42歳の方
鍼灸で卵巣機能を高める5つのアプローチ
AMHの数値自体を劇的に上げることは難しいですが、卵巣機能を高め、卵子の質を向上させることは可能です。限られた卵子を確実に成長させることを目標にしていきます。
1. 卵巣への血流改善
鍼灸治療で卵巣周辺の血流を促進します。
血流が良くなると:
- 卵巣に栄養と酸素が届く
- ホルモンバランスが整う
- 卵胞の発育がスムーズになる
- 卵子の質が向上する
東洋医学では「気血の巡り」を重視します。 卵巣に十分な血液が届くことが、卵巣機能を高める基本です。
2. 自律神経の調整
ストレスや緊張は、卵巣機能を低下させます。
鍼灸治療により:
- 副交感神経が優位になる
- ホルモン分泌が正常化する
- 睡眠の質が改善する
- 卵巣への負担が減る
3. ホルモンバランスの調整
東洋医学では、身体全体のバランスを整えることでホルモン分泌を正常化します。
特に:
- 腎(生殖機能)を補う
- 肝(血の巡り)を整える
- 脾(消化吸収)を強化する
この3つの臓腑のバランスが、卵巣機能に深く関わります。
4. 体質改善
AMHが低い方の多くは、東洋医学的に:
- 「腎虚」(生殖機能の低下)
- 「血虚」(栄養不足)
- 「気滞」(ストレス)
のタイプに分かれます。
体質に合わせた鍼灸治療で、根本から改善していきます。
3. 胃腸の機能をよくする
食べ物から栄養を取り込む働きを良くしておく必要があります。また、不要なものを身体に残さないことも大切です。
施術頻度
理想的な通院ペースは
- 施術開始から3か月:週1回
- その後:月に3回
体質改善には3〜6か月の継続が理想です。
AMHが低い方が日常生活でできる5つのこと
1. 抗酸化物質を摂る
卵巣の老化を防ぎ、卵子の質を保ちます。
おすすめ食材:
- ビタミンC:赤ピーマン、キウイ、いちご
- ビタミンE:アーモンド、アボカド
- CoQ10:サプリメント(200〜300mg/日)
- ポリフェノール:ブルーベリー、ダークチョコレート
- オメガ3:サーモン、くるみ、亜麻仁油
2. タンパク質をしっかり摂る
卵子の材料となるタンパク質は重要です。
- 卵、魚、肉、大豆製品を毎食摂る
- 1日60〜80gのタンパク質を目標に
3. 質の良い睡眠
睡眠中にホルモンが分泌され、細胞が修復されます。
- 23時までに就寝
- 7〜8時間の睡眠確保
- 寝る前のスマホを控える
4. 適度な運動
激しすぎない運動で血流を促進します。
- ウォーキング(1日30分)
- ヨガ、ストレッチ
- 軽い筋トレ
5. ストレスを溜めない
自分を追い詰めないことが何より大切です。
- 好きなことをする時間を作る
- 治療から離れる時間も必要
- 頑張りすぎない
- いい気分で過ごす工夫を
AMHが低い方へのメッセージ
AMHの数値を見て落ち込む気持ち、よくわかります。 私自身も「1.6」と聞いた時は、本当にショックでした。
でも、AMHは卵子の在庫を示すだけで、卵子の質や妊娠の可能性を示すものではありません。
大切なのは:
- 卵子の質を上げる努力
- 自分に合ったペースで治療する
- 心身を整える
- 自分を大切にする
数値に一喜一憂しすぎず、できることを一つずつやっていきましょう。
どうか自分を追い詰めることなく、いい気分でお過ごしくださいね。
よくある質問
Q. AMHは上げることができますか?
A. AMHそのものを大きく上げることは難しいですが、卵巣機能を高めることで卵子の質を向上させることは可能です。
Q. AMHが0.5以下でも妊娠できますか?
A. はい、可能です。数値が低くても排卵していれば妊娠のチャンスはあります。
Q. 鍼灸を受ければAMHは上がりますか?
A. AMH値が劇的に上がるわけではありませんが、卵巣機能を高め、卵子の質を向上させることが目的です。
Q. どれくらいの期間、鍼灸を続ければいいですか?
A. 体質改善には3〜6か月の継続をおすすめします。卵子は排卵の3か月前から育ち始めるためです。
まとめ:AMHが低くても希望はあります
AMHが低いと言われても:
- 卵子の質が大切(数ではない)
- 鍼灸で卵巣機能を高められる(血流改善、自律神経調整)
- 生活習慣の改善が効果的(抗酸化、睡眠、ストレスケア)
- 自分を追い詰めない(自分に合ったペースで)
AMHの数値は変えられなくても、卵子の質は変えられます。 希望を持って、できることから始めていきましょう。
ひろせはりきゅう院ではAMHが低い方の妊活をサポートしています
当院では、AMHが低い方、卵巣機能が気になる方への鍼灸施術を行っています。
こんな方におすすめ:
- AMHが低いと言われて不安
- 卵巣年齢が実年齢より高いと言われた
- 採卵数が少なく、卵子の質を上げたい
- 体質改善をしながら妊活を進めたい
妊活のこと、詳しく知りながら身体づくりを一緒に進めていきたい方は、ぜひご相談ください。




