
「暑い夏にお味噌汁?」と思われるかもしれませんが、味噌汁は夏の食事にも取り入れやすい一品です。
汗をかく季節に水分や塩分をとりやすく、具材を工夫すれば野菜やたんぱく質も一緒に補えます。
患者さんたちから栄養ドリンクの味にどうも馴染めないというご相談を受けることも良くあります。
食欲が落ちたり、冷たい麺や飲み物ばかりになったりしやすい夏。妊活中の方にとっても、夏を元気に過ごすための食事のひとつとして上手に取り入れてみてください。
夏に味噌汁を飲むメリット|夏バテ対策にも
夏バテの主な原因は、汗による塩分とミネラルの流出、食欲不振による栄養不足、そして冷房の冷えによる体温調節機能の乱れです。
味噌に含まれる塩分とアミノ酸は、汗で失われたナトリウムを効率よく補給します。汗をかく夏は、水分だけでなく塩分も失われます。味噌汁なら水分と塩分を一緒にとることができ、具材を加えることで野菜やたんぱく質なども補えます。
また、暑さで食欲が落ちると、そうめんや冷たい飲み物だけで食事を済ませてしまうこともあります。味噌汁に豆腐や卵、野菜などを加えると、食欲がないときにも複数の食品を一度に取り入れやすくなります。
ただし、味噌汁だけで熱中症を予防できるわけではありません。暑い日はこまめな水分補給や適切な塩分補給、十分な休息を基本にしてください。
妊活中の夏こそ、胃腸をいたわる食事を
冷えによって消化力が弱まると同じ食事をしていても血液に乗って子宮や卵巣に運ばれる栄養の量が少なくなってしまいます。
妊活中だからといって、「これを食べれば妊娠しやすくなる」という特別な食品があるわけではありません。
大切なのは、暑い夏でも食事をとり、身体に必要な栄養をきちんと補える状態を保つことです。
夏は冷たい飲み物や麺類が増えたり、暑さで食欲が落ちたりして、食事内容が偏りやすくなります。
東洋医学では、食べたものを消化・吸収し、身体を養う働きをとても大切に考えます。妊活でも、身体を整えていく土台として胃腸の状態をみています。
味噌汁は妊娠率を上げるための食品ではありませんが、暑い時期にも無理なく食事をとるための一つの方法としておすすめしています。
夏の味噌汁におすすめの具材
東洋医学の食養生では、冬瓜やきゅうりなどは、夏の暑さで身体にこもった熱を冷ます食材として扱われます。温かい味噌汁の具材として取り入れるのも一つの方法です。
味噌汁の良いところは、季節や体調に合わせて具材を変えられることです。
たんぱく質を補いたいとき
豆腐・卵・油揚げ
野菜をとりたいとき
なす・オクラ・トマト・冬瓜
ミネラルをプラスしたいとき
わかめなどの海藻類
夏のお味噌汁には旬の夏野菜を選ぶとよいですね。梅干しを入れるのもお勧めです。
土井善晴先生の味噌と梅干しをお椀に入れてお湯でとくだけのお味噌汁は食欲が落ちたときでも美味しく飲めますよ
暑い夏でも温かい味噌汁をおすすめする理由
暑い日は、冷たい飲み物やアイス、冷たい麺類などが続きやすくなります。
必ず温かいものを食べなければならないわけではありませんが、冷たいものばかりに偏らず、ときどき温かい汁物を取り入れるのもおすすめです。
特に冷房の効いた室内で長時間過ごす方や、夏になると食欲が落ちる方は、その日の体調に合わせて温度を調整してください。
東洋医学でも、胃腸がきちんと働いて食事から身体を養えることを重視します。夏だからといって「冷たいものだけ」にならないことも、養生の一つです。
手軽に作れる夏のお味噌汁
忙しい夏の朝でも、インスタント味噌汁に冷凍野菜・乾燥野菜やカットわかめを加えるだけで栄養価がぐんとアップします。前日の夜に多めに作っておいて、冷蔵庫に入れておき、朝温め直すのも効率的です。
この夏は、1日1杯のお味噌汁で、元気に暑さを乗り切りましょう。身体の内側から整える日本古来の知恵を、ぜひ現代の夏バテ対策に活用してください。
妊活に大事なのは胃腸の調子、そして身体が元気であることです。食にまつわる妊活はご夫婦一緒に効果を得られるものなので上手く取り入れてくださいね。
食事だけでなく、睡眠や疲労、冷え、月経周期なども含めて身体全体を整えていきたい方には、鍼灸による妊活サポートも行っています。







